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飛風と流桜が空名達の家に来た

完無「それにしても、よくここに辿り着けたな、お前ら。軍が何年捜してると思ってんだ。上層部が泣くぞ」

流桜「えーっと何か…偶然に?」

完無「…ふん?まぁ、近いものは呼び合うからな」

飛風「何だそれ。類は友を呼ぶってやつか?」

完無「まぁそういう感じだな。お前ら、チビガキに会ったろ?」

飛風「…あーあのクソ生意気な?」

流桜「すごい可愛いよね風舞(フォンウー)ちゃん!」

完無「あいつは、心底空名を拠り所にしてる。そのガキが、他でもない空名と、お前を、間違えた」

流桜「え、あたし?あーまー背格好がちょっと似てなくもなかったからかなー」

完無「ま、理由はどうあれ、一瞬でも間違えるだけの雰囲気があった。そんだけ、何かしか近いものがあるんだろ、空名とお前には」

流桜「そっか、それでここに来れた…みたいな!なるほどー」




飛風「つかあのガキは何で俺にだけ噛み付いてくんだ」

完無「そりゃあれだ、空名大好きだからなアイツ。その空名に似てる嬢ちゃんに、いい態度とってないお前は、気に喰わないんだろ」

飛風「範囲広げんなよ!空名って奴にだけ入れ込んどけよ!」

流桜「会って間もないのに、なついてくれて、かーわいいんだよねえぇ」

完無「ちなみに俺は殺したいくらい憎まれてるらしいぞ」

飛風「…何したんだお前…」

完無「まぁ昔に、ちょっと、生死の境を色々?いやー俺も当時は荒れてたしな?」

飛風「………(同情はしてやろう…)」


++++++++++++++++++++++++++++++


飛風「…ていうかさ」

完無「あん?」

飛風「どう考えても近いのって、俺とお前じゃね?」

完無「……普通そうだよな。堕天だぜ?他にいないんだぜ?普通そこ気付くよなー…何、あの嬢ちゃん、足りてない?」

飛風「否定はしねぇ」

完無「まーツッコミ覚悟で言ってみただけさ。空名とあの嬢ちゃんが似てるってのは、嘘じゃねぇしな」

飛風「つーかその外見キモイ…」

完無「空名が気持ち悪いってか。言うねぇ」

飛風「ちっげーよ!お前が気持ち悪いんだよ、外見と中身合ってなさすぎだろ!」

完無「んなこと言われてもなぁ、こちとらこれで何年過ごしてると思ってんだ」

飛風「外見変えるくらい、出来そうなもんなのにな…あー鳥肌たつ」

完無「…今の俺だと、難しい相談だなぁ。出来なくはない…とは思うがな」



++++++++++++++++++++++++++++++

この時点で、誰も、血縁関係(親子及びイトコ)とか、知る由もありません。

なので誰からもツッコミ入りませんが、近い存在とは、飛風と風舞を指してたりもします。母親同士が姉妹。
あれッつまり神無からしたら風舞はある意味姪…?

勿論、一番強い関係性は、堕天同士ってとこですが。
人外だとか天使だとか、その辺では引っかかりません。引っかかるなら軍がもっと早く見つけてる筈。


会って早々険悪な飛風と風舞ですが、その内喧嘩友達くらいには、なれば良いなーくらいの距離感です。


しかしこれ…いつか誰か気付くのか血縁関係…神無だけが薄々気付いていたとしても、風舞のことまでは気付けなさそうだしなぁ。
あと神無と完無の変換が間違えそうで気を遣うな。
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いつもどこで喋ってるのか

何度か質疑応答会話文、のようなものを書いてきましたが、というかこの学校も学年も違う(そもそも学校関係者ですらないヒトも)6人は、どこで喋ってるのかと。
そういう疑問が思い浮かびまして…。
考えてみました。


東森(亨仁と月矢の学校)からそう遠くない所に、大き目の公園があって、そこの木陰の芝生で円座になって喋ってます。
西園も、さほど東森と離れてない場所に建ってるので、耀と莉帆は足を延ばしてくれてます。
どこかお店とかに入り浸れる程、学生にお金もないし、話してる内容が内容だけに、人目(というか耳)が気になるし。
あと珍しいことにこの公園、バスケットのコートというかゴールがある為、バスケ大好きな男子学生二人が喜んで体動かしてます。
…という辺りまで考えて、ちょっと思いついた小ネタ。



耀「じゃあ今日もバスケやってから帰ろっか!」

亨仁「おー!…しっかし、仕方ねーとはいえ、いつも1on1しか出来ないのがなー」

耀「それもそうだね…とはいえ他の皆は……」

亨仁「…この面子で3on3もないか…ないな……駄目だな」

耀「あ、でも、夜斗さんは?さすがに詳しいルールまでは分からなくても、基本くらいならどうだろう?」

亨仁「タッパもあるしなあいつ!つっても3人でどうすんだよ、半端だろ」

耀「聞くだけ聞いてみる?」


++++++++++++++++++++++++++++

夜斗「バスケ?あー、お前らの試合とか、見てたけどな…あの網にボール入れるんだなってことくらいしか、理解できなかったぞ。悪いな」

亨仁「まーそうだろうな…いちいち細かいルール教えるのも面倒だしなー」

耀「一応、女子にも聞いてみる?」

亨仁「うーん…無駄な気もするけど。ってか結局そうなるのか…?」

耀「じゃあ翠瑠さんから。バスケ出来ますか?」

翠瑠「えっいえあの、私も、お二人の試合は拝見してましたが…その、あまり運動は得意でなくて……」

亨仁「あー…鈍臭そうだもんな、お前」

翠瑠「す、すみません…」

耀「別に謝ることないですよ。じゃあ、桜川先輩は…」

月矢「授業でやったことはあるけれど…ボールを奪い合うことに、意義を見出せないわ…」

亨仁「…先輩…予想に違わぬ回答を有難うございます……」

耀「じゃ、原口さんは?」

莉帆「我ながら、結構、やりますよー!ふふふ!」

亨仁「まさかの答え!?えッここは全員に不参加表明される流れだとばかり!」

耀「ごめん、俺もちょっと意外だった…」

莉帆「でもいつも授業で、失敗ばかりしちゃうんですよー…ゴール間違えちゃったり」

亨仁「オウンゴールときたか!でもちょっと納得しちまった、ゴメン原口」

莉帆「あとルールがちょっと怪しいですー」

亨仁「それでも『結構やる』ほうって…どういうことよ」

莉帆「熱が入りすぎて、うっかりトラベリングしちゃったり?だから授業では、友達が、色々指示出してくれます。そしたら結構、勝てるんですよ!」

耀「運動神経は文句なしだけど、若干他に問題ありなんだね…」

亨仁「…小出。大人しく、1on1やっとこうぜ」

耀「…そうだね…」



++++++++++++++++++++++++++++

莉帆も、天造人器に選ばれるくらいなので、能力自体は悪くないです。ただそれを活かせるかどうかは、また別問題。
翠瑠は、流桜というパワフル元気っ子が幼馴染みだけに、結構やんちゃな幼少期ではありましたが、そのまま体を動かすのが得意になるかといえば、そうでもなかった様子。
しかも、こっちに来てから無理し続けてることもあり、体力だだ下がりです
月矢は…そもそも体育の授業を受けてるところが想像できないんですが……サボってはいない筈。卒業できなくなる。
夜斗はルールさえ覚えれば、強いと思います。

陽輪は翠瑠の何が良かったの?

陽輪「だってあんな綺麗な女のヒト、生まれてこのかた見たことないですよ!」

塑儀「お前これまでに出会った女性すべてに謝れ」

陽輪「あっ先輩は別ですよ!美形ですよね先輩!」

塑儀「嬉しくないぞ別に」

陽輪「炉紅も実際に会ったら、分かってくれると思うんだけどなー…あ、でもあんまり他の男は会わせたくないな…」

塑儀「案外しっかりしてるな陽輪…」

陽輪「あの時の、先輩のお友達さん…夜斗さんは、いつも一緒なんですよね。羨ましい…!!」

塑儀「本気で妬むな」





塑儀「…まぁ、夜斗達も仕事中だし、頻繁に来たら迷惑だろうが…今度、炉紅も連れて行ってやれ。どうせこのままじゃ埒が明かんだろう、お前らの言い合いは」

陽輪「…そう、ですね…塑儀先輩がそう言うのなら。でもアイツ大人しくついて来るかなー」


++++++++++++++++++++++++++++


悪魔サイドはばっさり切ったと書きましたが、こういう形式なら、小ネタとして出せるか…と思い書いてみました。
実際会った時の様子を書いても良かったんですが、下の記事から繋がる感じの方が良いかな、とこうなりました。

炉紅が会いに来たところは考えたことないのですが、さてどうなるかなー。

++++++++++++++++++++++++++++

追記。

あれ…ッ何かこれだと塑儀が女性みたいだな…男ですよ。何であのくだり(先輩は別云々)入れたんだ自分。
でもこの会話のテンポが気に入ってるので、まぁいいか!このままにしておきます。

召喚の条件


莉帆「夜斗さんはー、どうして『ここ』に来たんです?」

耀「あ、それ俺も気になってた。桜川先輩の所に来たのが夜斗さんなのには、何か理由があったの?」

亨仁「…小出、よく原口の言ってること分かったな…」

翠瑠「召喚悪魔は、どうやって選ばれているか…ですか?」

月矢「さぁ今日もやって来ました、質疑応答コォーナアァー……」

亨仁「えッちょっ先輩何今の!?」

月矢「……恒例行事になりつつあるのなら、前フリが必要かしら、と」

夜斗「アホなことやってんな。で、俺が選ばれた理由だが…俺は知らん。人事課が決めてるからな」

亨仁・耀「人事!?」

夜斗「召喚主との相性だとか、願い事の内容次第だとか、色々あるらしいが…完全ランダムという話も聞くな」

莉帆「じゃあー偶然ってことです?」

夜斗「その可能性もある、ってことだ。そもそも、あちこちの世界から召喚かかってて、その相手との相性とか、どうやったら分かるんだか…」

翠瑠「その辺りは企業秘密…なんじゃないでしょうか?」

亨仁「いや企業って」

月矢「…召喚した時に、その辺りを飛んでる悪魔がそのまま来たりはしないのかしら。わざわざ召喚陣書いたりせずとも、捕まえられたら楽なのに…と思っていたのよね……」

夜斗「……いや、捕まえるのはやめてやってくれ…。第一あれは別の課の奴らだから、話は出来ても、召喚に応じることは出来ないぞ」

亨仁「ちょっと待って普通に流さないで!その辺飛んでるって何!!」

翠瑠「そういえば、以前、偶然こちらにいらしてた、夜斗さんのお知り合いという方にお会いしたことがありますね…。公園で亨仁さんを待っている間でしたので、亨仁さんとはすれ違いだったのですが」

耀「へー!俺も会ってみたいなぁ!」

莉帆「わたしもー!良いなぁ翠瑠さん」

翠瑠「どこの課かまでは存じ上げませんが…先輩と後輩、というお二方でしたよ」

夜斗「…覚えててくれたなら、まぁ、アイツも喜んでるだろうよ…。運がよければ、またその辺飛んでるだろ。気付いたら声かけてやるか」

翠瑠「? えぇ、そうですね…」

亨仁「二人組、ねぇ。ていうか、飛んでるのとか、俺ら見えるのか?」

月矢「私は見えたわよ…それで随分驚かれたわ。心外だわ…」

亨仁「…ぇぇええっと、先輩はちょっと、規格外、と、いうかー…え、どうなの夜斗その辺」

夜斗「召喚主は、悪魔が喚ばれた時点で、そういう人外のモノが見えるようには、なる。じゃないと召喚に応えた悪魔すら見えないからな」

耀「そっか、見えなかったら意味ないもんね」

翠瑠「意図的に姿を消すことも可能ですが…あまりそうまでして隠れて仕事をしてる方は、おられませんね」

夜斗「普通の人間には見えないけどな。…お前らなら、ま、見えるだろ。会う機会があったら宜しくしてやってくれ」

莉帆「もちろんですー、楽しみですね!」



++++++++++++++++++++++++++++



耀「そういや、天使は、召喚されたりしないの?やっぱり人事課とかあるの?」

翠瑠「うちは夜斗さん達と違って、軍隊のような形態ですので…召喚課、というのはありませんが、任務として、どこかの隊が派遣されるとか、そういったことはありますね」

耀「…人事課は?」

翠瑠「……随分、人事課が気に入ったのですね、耀さん…。課ではありませんが、同じような、配属を決める部署はあった筈ですよ」

耀「あるんだ!へー…!!」

翠瑠「………楽しそうですね」



++++++++++++++++++++++++++++

その辺飛んでた悪魔二人、というのは、今はもう人物紹介などからは外しているのですが、塑儀(ソギ)と陽輪(ヒワ)という二人組です。できる先輩と能天気な後輩。
陽輪は翠瑠にほんのり一目惚れ状態で、喧嘩友達な炉紅(ロク)に、そんなワケありそうな天使に憧れるとかやめろよ心配だ!口に出しては言えないけど!みたいな心労をかけてます。無自覚に。
炉紅が、心配こじらせて、突っかかって、喧嘩に至る…そういう友達です。

…とか、そういう、何の憂いもない感じの悪魔サイド話(外伝?)とかも、元々はあったんですが…その辺りまでシリーズに含めると、収拾つかなかくなってくるので、ばっさり切りました。
ただ偶然出会ったことはあるんですよー、とか、そういう本編に支障のないレベルでの絡み自体は、なかったことにはなってなくて、ああいう話になってます。

月矢独白


(※下の記事から繋がってます)



認められないから、
人智を超えたものを喚び出したというのに。
その存在からすらも、
それは無理だと突き付けられる。

なら私はどうすれば良かったの?

はじめから、諦めろと。受け入れろと。
それしかないと、分かっていて尚、人の理が及ばないものを求めたのに。

どうしてこうも理不尽なの?



++++++++++++++++++++++++++++


月矢も本当は分かっているけど、どうしても認めたくない。まだ信じられない。
そんな状態が続き続けてる現状。



「一目姿を見たい」
…くらいなら、まだ、何とか、出来なくもないような…けどどちらかというと天使の領分かなぁ。
というか、悪魔に元の魂を輪廻の環から連れて来て貰って、ほんの少しの間だけ姿を構築する…とか……けど物凄い規律違反すぎる。
それでも「会って話をしたい」は無理ですね、きっと。