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召喚の条件


莉帆「夜斗さんはー、どうして『ここ』に来たんです?」

耀「あ、それ俺も気になってた。桜川先輩の所に来たのが夜斗さんなのには、何か理由があったの?」

亨仁「…小出、よく原口の言ってること分かったな…」

翠瑠「召喚悪魔は、どうやって選ばれているか…ですか?」

月矢「さぁ今日もやって来ました、質疑応答コォーナアァー……」

亨仁「えッちょっ先輩何今の!?」

月矢「……恒例行事になりつつあるのなら、前フリが必要かしら、と」

夜斗「アホなことやってんな。で、俺が選ばれた理由だが…俺は知らん。人事課が決めてるからな」

亨仁・耀「人事!?」

夜斗「召喚主との相性だとか、願い事の内容次第だとか、色々あるらしいが…完全ランダムという話も聞くな」

莉帆「じゃあー偶然ってことです?」

夜斗「その可能性もある、ってことだ。そもそも、あちこちの世界から召喚かかってて、その相手との相性とか、どうやったら分かるんだか…」

翠瑠「その辺りは企業秘密…なんじゃないでしょうか?」

亨仁「いや企業って」

月矢「…召喚した時に、その辺りを飛んでる悪魔がそのまま来たりはしないのかしら。わざわざ召喚陣書いたりせずとも、捕まえられたら楽なのに…と思っていたのよね……」

夜斗「……いや、捕まえるのはやめてやってくれ…。第一あれは別の課の奴らだから、話は出来ても、召喚に応じることは出来ないぞ」

亨仁「ちょっと待って普通に流さないで!その辺飛んでるって何!!」

翠瑠「そういえば、以前、偶然こちらにいらしてた、夜斗さんのお知り合いという方にお会いしたことがありますね…。公園で亨仁さんを待っている間でしたので、亨仁さんとはすれ違いだったのですが」

耀「へー!俺も会ってみたいなぁ!」

莉帆「わたしもー!良いなぁ翠瑠さん」

翠瑠「どこの課かまでは存じ上げませんが…先輩と後輩、というお二方でしたよ」

夜斗「…覚えててくれたなら、まぁ、アイツも喜んでるだろうよ…。運がよければ、またその辺飛んでるだろ。気付いたら声かけてやるか」

翠瑠「? えぇ、そうですね…」

亨仁「二人組、ねぇ。ていうか、飛んでるのとか、俺ら見えるのか?」

月矢「私は見えたわよ…それで随分驚かれたわ。心外だわ…」

亨仁「…ぇぇええっと、先輩はちょっと、規格外、と、いうかー…え、どうなの夜斗その辺」

夜斗「召喚主は、悪魔が喚ばれた時点で、そういう人外のモノが見えるようには、なる。じゃないと召喚に応えた悪魔すら見えないからな」

耀「そっか、見えなかったら意味ないもんね」

翠瑠「意図的に姿を消すことも可能ですが…あまりそうまでして隠れて仕事をしてる方は、おられませんね」

夜斗「普通の人間には見えないけどな。…お前らなら、ま、見えるだろ。会う機会があったら宜しくしてやってくれ」

莉帆「もちろんですー、楽しみですね!」



++++++++++++++++++++++++++++



耀「そういや、天使は、召喚されたりしないの?やっぱり人事課とかあるの?」

翠瑠「うちは夜斗さん達と違って、軍隊のような形態ですので…召喚課、というのはありませんが、任務として、どこかの隊が派遣されるとか、そういったことはありますね」

耀「…人事課は?」

翠瑠「……随分、人事課が気に入ったのですね、耀さん…。課ではありませんが、同じような、配属を決める部署はあった筈ですよ」

耀「あるんだ!へー…!!」

翠瑠「………楽しそうですね」



++++++++++++++++++++++++++++

その辺飛んでた悪魔二人、というのは、今はもう人物紹介などからは外しているのですが、塑儀(ソギ)と陽輪(ヒワ)という二人組です。できる先輩と能天気な後輩。
陽輪は翠瑠にほんのり一目惚れ状態で、喧嘩友達な炉紅(ロク)に、そんなワケありそうな天使に憧れるとかやめろよ心配だ!口に出しては言えないけど!みたいな心労をかけてます。無自覚に。
炉紅が、心配こじらせて、突っかかって、喧嘩に至る…そういう友達です。

…とか、そういう、何の憂いもない感じの悪魔サイド話(外伝?)とかも、元々はあったんですが…その辺りまでシリーズに含めると、収拾つかなかくなってくるので、ばっさり切りました。
ただ偶然出会ったことはあるんですよー、とか、そういう本編に支障のないレベルでの絡み自体は、なかったことにはなってなくて、ああいう話になってます。
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月矢独白


(※下の記事から繋がってます)



認められないから、
人智を超えたものを喚び出したというのに。
その存在からすらも、
それは無理だと突き付けられる。

なら私はどうすれば良かったの?

はじめから、諦めろと。受け入れろと。
それしかないと、分かっていて尚、人の理が及ばないものを求めたのに。

どうしてこうも理不尽なの?



++++++++++++++++++++++++++++


月矢も本当は分かっているけど、どうしても認めたくない。まだ信じられない。
そんな状態が続き続けてる現状。



「一目姿を見たい」
…くらいなら、まだ、何とか、出来なくもないような…けどどちらかというと天使の領分かなぁ。
というか、悪魔に元の魂を輪廻の環から連れて来て貰って、ほんの少しの間だけ姿を構築する…とか……けど物凄い規律違反すぎる。
それでも「会って話をしたい」は無理ですね、きっと。

能力を詳しく


亨仁「翠瑠や夜斗達って、今はこんなだけどさ。前は、仕事って、どんなことやってたんだ?」

翠瑠「生きとし生けるものの、始まりと終わりに立ち会う仕事です」

亨仁「…もうちょっと分かりやすく…」

月矢「無から有を生み出すのが天使、有を無に帰すのが悪魔…と聞いた事があるわ」

翠瑠「そうですね…えっと、じゃあ、例えばこの花なんですけど。
種から発芽する時に力添えするのが天使の仕事。その後成長して、花が咲いて実が成って…という辺りは、元々この植物が持っている力なので、私達は介入しません。
枯れた後、土に戻って、場合によってはまた種になる…この辺りが、夜斗さん達、悪魔の領分です」

月矢「0から1を、1から0をと聞くと、真反対の力…こう『→←』双方向のイメージだったけれど…リサイクルの矢印図みたいに、一定方向で円を描く感じなのね。…リサイクルマークは三角形だけれど」

亨仁「先輩、リサイクルの矢印図って…」

月矢「その辺でペットボトルでも買って来なさい」

亨仁「はい…」

夜斗「あ、あとこっちにはいねーけど、天には、堕天っていう突然変異がいて、それの能力は、俺らとは全然違うらしいな。
とはいえ伝え聞く限り、存在自体が絵空事というか、噂というか…滅茶苦茶だ。実際会った奴なんていねーしなぁ…でもまぁいるらしい」

亨仁「何だその、すっごい曖昧な話しぶり…」

夜斗「伝説級なんだよ。いる筈なんだが、どこにいるんだか…」

亨仁「ツチノコとかUMAみたいなもんか…?ちなみに、全然違うって、どんな力持ってんの?」

翠瑠「堕天の能力は、一言で言うと、逆回転…でしょうか。逆走、逆流。私達とは能力が及ぶ方向性が、真逆なんです」

夜斗「さっき言ってた花だけどな。堕天の場合、咲いてる花を、元の種の状態に戻せる」

亨仁「は…ッ?え、何それ、そんなん可能なのか…!?」

夜斗「花を種に、だけ聞くと、悪魔も似たようなことをしてるように見えるかもしれねーが…俺らの場合は、最初に咲いた花の種とは『違う』種だ」

翠瑠「ですが堕天は、既に花が咲くにまで至った植物を、元に戻せると。花だからこそ『種』ですが…」

月矢「…それは、人にも?」

翠瑠「…はい。もし使えば、死者の蘇生、ということも可能なのではないかと」

月矢「…!!」

翠瑠「あと、そうですね…もし人が、生まれ変わりを続けているのであれば…今の人物になる『前』の人に、戻す、ということも」

亨仁「俺が俺じゃなくて、前世の…武士とか?そういうのになっちまうかもってことか…!?」

翠瑠「可能性としては、あるようです」

夜斗「な?ありえねー感じだろ」

翠瑠「とはいえ噂話の域を出ないと言いますか…本当に、稀にしか現れない種なもので、現在も色々と研究中だそうですよ」

亨仁「え、それ、その…堕天?っていうの?そういうヒトって結局いるの?」

翠瑠「どうでしょう…もしいたとしても、軍上層部が匿うでしょうから、私達にはなんとも」

夜斗「いねーと思うんだがなぁ俺は…いたとしても、能力に関しては、大げさに言いすぎだと思うぜ」

翠瑠「ですがもし本当ならば、その能力は、あってはならない程のもの。ですから堕天は、忌み嫌われるのです。…話の中だけでも、こうも嫌悪して伝えられるような存在ならば……いない方が幸せなのではないでしょうか」

月矢「……」

亨仁「なーんか迷惑そうな存在?なんだな…?大変だなぁそいつも」




++++++++++++++++++++++++






月矢「……夜斗」

夜斗「………、言った筈だ、召喚されて、初めて会った時に。『何でも叶えられるわけではない』」

月矢「…『「それ」は絶対に出来ないことの一つだ』……」

夜斗「…そうだ」

月矢「……なんて役立たずなのかしら」

夜斗「…………」

月矢「世界の仕組みは、本当、理不尽ね…。私は貴方に、その堕天さん?とやらを連れて来て、と命令すべきだったかしら?」

夜斗「…だから、堕天は」

月矢「『いるかどうか分からない』。ふふ、そんなことすらも、分からないの。どこにいるとかじゃないの。いるのか、いないのか。たったそれだけなのに。それさえも分からないというの。ああ本当になんて…馬鹿げているのかしら」

夜斗「……それも」

月矢「出来ない事に、含まれているの。制約に縛られて、身動きの取れない、がんじがらめ…。いやだわ、なら貴方は、何が出来るのかしら…私が求めるものに対して、一体何なら出来るというのかしら」

夜斗「…………。あいつには…」

月矢「…あぁ、翠瑠さん…?聞いたところで恐らく、答えられる事は貴方とさして変わらないでしょうから……変なことはしないわよ…」

月矢「それにしても、馬鹿ねぇ貴方…堕天というものの存在自体、私に、隠しておくべきだったでしょうに…。眉唾だと。信じてなかったからこそ、口に出してしまったのかしら…。駄目ねぇ」




++++++++++++++++++++++++


月矢さんのスーパーSっ気炸裂タイム。
攻めすぎです。切り上げる以外終わりが見えなかった。

下の方の二人の会話は、後から、二人だけでしてるものです。



そういえば入れ損ねたんですが、堕天の能力ゲージ、それ自体が、普通の天使や悪魔とは逆の働きで、本来は使うほどになくなっていく能力が、堕天の場合は使えば使うほど強くなっていく、という噂もある…とか何とか。
ゲージ、目に見えるものではないですけども。

身長


あまり横並びの絵とか描かないので、把握し辛い身長差とか、その辺を。
とはいえきちんと何センチ、というのではなく、大体こういう順番…というものです。


【男子】

示隻≧夜斗>耀>神無>吏印≧飛風>亨仁

大体上が180台、下で160台。
吏印が、性格や顔から受けるイメージでは小さそうに見えて、実はそうでもないというギャップ設定。
神無と飛風(特に前者)は何となく高そうに見えて、そこまでではない感じです。低くはない…くらい?
亨仁はあれですね…男子の中で一番低いのに、一緒にいる男子(夜斗、耀)は二人揃って高い方なのが、本人気にしてるのに余計可哀想ですね(笑)


【女子】

空名=完無>翠瑠>流桜>莉帆>月矢>鏈霧>風舞

男子ほど、上の方の身長差はなく、下の方は大分小さいです。風舞は子供だから仕方ないんですが…。
大体上が160台後半、下が…えぇと……鏈霧で140台、風舞で120台くらい、かな?
男子で言う吏印に相当するのが、莉帆。低そうだけど月矢よりは高いという。
翠瑠に関しては、それなりの身長がないと胸及びスタイルが映えんだろう!という思い込みがあります(笑)


幼馴染み3人(流桜、翠瑠、吏印)は、揃う時、そこまで差がない感じにしたかった。
…といいつつ、飛風と流桜だと若干差が出来るので、うーん?ちょっと流桜だけ小さい感じ…というか翠瑠が女子基準よりちょっと高め?ですね。



ところで身長、こう、年代別平均身長とか、そういうのは調べず、直感でいってます。
で、この直感。
自分の身長がそう高くないもので…何となく、女子の身長設定が、すべからく低めな認識なんじゃないだろうか…?と思ってます。普通は身長どのくらいなのかしら…いや自分そこまで物凄く小さい訳ではありませんが。

神様はいるのか


夜斗「例えば、すごく大きい会社があったとして」

亨仁「うん?」

夜斗「勿論、会社ってんだから社長はいるんだろうけど、平社員は普段、社長の顔も見ないし話もしない」

亨仁「まあ…大きい所なら、そうなのかもな」

耀「俺ら学生だから、ピンとこないね。…あ、校長とかで置き換えてみても良いか」

夜斗「俺からしたら、こういう、経営されてる学校?っていうのが、馴染みないんだが…まあいいか。で。社長の存在を意識してなくても、会社は成り立つ」

莉帆「でもー社長さんがいないと、会社、潰れます?」

夜斗「そう。いなくてはならない根幹。だけどその存在は、下っ端には確認できない」

亨仁「え…じゃあ夜斗達、もしかして、神様知らないの?」

翠瑠「実際にお会いすることなくとも、存在を疑う、そんな意識すら持ち得ません…」

夜斗「神様一個人は知らねぇけど、存在してるだろ。じゃなかったらあの世界はどうやって成り立ってるんだよ」

耀「えー…と?じゃあつまり、神様は、いるんだよね?」

夜斗「いるといえばいるし」

翠瑠「いないといえばいません」

亨仁「はい…?」

莉帆「よくわかりませんー…」

夜斗「お前らが思う通りに思っとけば良いんだよ」

翠瑠「それが、この世界での、真実になります」

耀「それって…」

月矢「………まあ、そうね…聞いたところで私達は、それを確認する術など持たないし」

亨仁「何を聞いたところで、信じるも信じないも、俺達の心次第…ってか?」

耀「ちょっと論点がズレてる気はするけど…ま、いいか」

莉帆「わたしはー神様っていると思いますよ?だって、神様お願いします!って、祈りますよね。きっとそれを聞いてくれてるひとが、どこかにいるんですよー」

翠瑠「…素敵な、考えですね……」

夜斗「っつーか、社長がどうのって、分かりづらかったか?もしかして」

月矢「……例える意味がないと思ったわ」

夜斗「…ッ!?」


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本人達は、神の子という認識ではありますが、果たして他の世界の住人から見たらどうなのか。
神様が明確にいるとなったら、ひとの心境はどう変化するのか。
そもそも翠瑠は、天を飛び出した身でもあるので、夜斗とは思想が異なって来てるはず。

神様が動かしてるはずだけど、でも、軍も会社も、隊員と社員だけで仕事が回ってるような気がするよね?

神様って、世界そのものなんじゃない?意識ある個体としては、存在してないんじゃない?

そもそもその世界の概念自体が、神と呼べるんじゃない?



…とか。何か、色々、含めたいような、その前にまずまとめきれてないような。会話文と散文でした。